電話でのお問い合わせはTEL.075-981-6456
〒614-8312 京都府八幡市橋本尻江17-43
コスチュームジュエリーとは、1930年代ごろから天然の宝石ではなく、宝石に見立ててガラスやフェイクパールなどを使用して製造されたジュエリーのことを示すことが多いです。
コスチュームジュエリーはガラスを大胆に時には繊細なカットを施したり、ゴールドメッキの色にこだわったもの
金属の装飾のカットや細やかな装飾はゴールドでは表現できないものもあります。
コスチュームジュエリーの元祖が、シャネルではないかと言われています。
1927年30代頃、シャネルはガラスと模造パールを使ってコスチュームジュエリーを作ります。
シャネルの上品でシンプルな洋服に合うようにデザインされたジュエリーでした。
1930年代に入るとアメリカのハリウッド女優達にオーダーでデザインをしています。
1939年第2次世界大戦がはじまり シャネルはショップを閉鎖しますが1954年再開しています。
世界大戦後1940年代〜1960年代ごろ ハリウッド達がこぞって身に着けメディアに登場したりパーティーで身に着け広まりました。
最盛期にはコスチュームジュエリーを手掛けるジュエリー会社は40社以上あったようです。
1918年Trifari and Krussmanとして創立
1920年代〜68年までアメリカで最も有名なコスチュームジュエリーメーカーの一つです
1930年〜68年までカルティエのデザイナーでもあったアルフレッドフィリップ(Alfred Philippe)がデザイナーに加わった事がトップメーカになった要因でしょう。
当時人気だったブローチに王冠のブローチがあります。
数色のカットガラスを王冠の宝石、ティアラのように配置した
美しいブローチです。今でも人気があり、高値の付くブローチです。(1941年製)
Trifariには年代によって刻印に違いがあります。
1935年頃(初代)KTF(Tの横棒がKとFにまたがっています)
1930-60年 Crown Trifari (Tの文字の上に王冠)
1955-60年 Crown Trigaric(Tの文字の上に王冠)
1940-60年 Tの上に王冠もあります
1932-54年 TRIFARI PAT PEND
(当時はコピーライトがなかったため専売特許証を申請して主にアルフレッドフィリップのデザインにより物が多いです。
1950-60年 王冠+T文字のタグチャーム付き
1970-80年 Trifaric
1990年代 TrifariTM 1940-50年代の復刻版が登場
2000年代 別会社に買収 刻印なし紙タグのみが付き、品質が以前より劣ったように思います。
TRIFARIに次いで人気だったメーカーがCoro社です
1901年 ニューヨークで創業 CohnとRosenbergerの二人のビジネスマンがはじめ2人の頭文字をとって起業
1929年 自社工場完成〜1940年ごろまで大盛況で従業員は3500人位いたようです
デザイナーAdolph Katz氏が成功に貢献したようです
1931年〜製造のデュエットブローチは他にはない珍しいデザインのCoroの代表的なブローチです
(2つの小鳥や昆虫、動物モチーフのクリップを金具でつなげると1つのブローチになるシリーズです)
Coro Craftの刻印のジュエリーもあり こちらは富裕層向けのデザインでより上質です。
1979年まで製造していました。現在はありません。
サラコベントリー社は、1949年チャールズH.スチュアートによってニューヨークで設立
その後1960年、1970年代はアメリカのセレブの間で話題になり
トリファリやコロと同じく愛用されました。
1984年にホームパーティー計画と運営を中止し
サラコベントリー社の権利はカナダの製造業者変わりました。現在は低価格なジュエリーを扱っているようです。
ダネクラフト(Danecraft)は、元々イタリアで宝石商を営んでいました(1896年-1977年)
1910年の終わり頃にアメリカに渡り
子孫のビクターが1934年にロードアイランド州プロビデンスにある
親会社フェルチアンドカンパニーの下にDanecraftを設立しました。
現在は、違う会社名になっています。